藻岩店限定、4月の月替わりシフォンだそうです。
上に載っている白桃の果汁が染み込んでいるような感じの、強い甘味が生地から感じられました。
シフォンらしい、ふわっとした食感も楽しめました。
ふにゃっとしたクッキー生地の上に、チョコのスポンジのような生地、その上に生クリームの層があり、全体をチリ産のマロンペーストが覆っています。
生クリームの甘さは強くなく、マロンクリームは栗の味よりも、気持ち甘味が強めな濃厚なものでしたが、中層のチョコの部分の苦味、味も意外と目立っていました。
ぶにゅっとした弾力の強さで、抹茶の苦味はかなり弱めに抑えられていました。
豆乳をしようしているそうですが、はっきり豆乳らしい味がするわけではなく、甘さ控えめなミルク味の中に少しだけ豆乳風味がある、くらいの強さでした。
スポンジの目が少し粗めですが、そのおかげで中層のカスタードクリームをたっぷり吸い込んでました。
このクリームは甘さ、味、共に非常に強かったですが、使われている「さがほのか」の酸味が強いため、全体的には丁度良いバランスになってました。
生地の中にも、小さな栗の欠片が入ってます。
津和野栗を使ったマロンクリームは、超濃厚タイプのではなく、甘味がほんのり付いた、自然な感じの和栗の味でした。
お尻の部分に、チョコフレーバーがかけられているので、これが全体に甘味を持たせていました。
上が、酸味のやや強めでとてもすっきりした苺のムースで、下はカステラ風の少し弾力のあるスポンジと、甘味の強いバニラムースを混ぜたトライフルのような感じになっていました。
下は、「いちごのババロア」のムースと同じで、その上に苦味が強めな、どろっとしたキャラメルソースの層が、薄く仕切りのようにありました。
上側に飾られているチョコケーキの中には、小さなくるみとドライフルーツ類が混ぜられていました。
バウムクーヘンは、表面に少しだけカリっとした食感があり、軟らかく、やや甘味が強めでした。
上の部分の素材のおかげで、かなり強いボリューム感が生み出されています。
非常にもちもち感の強い仕上がりで、黄桃の味をベースに、少しオレンジが混ぜられてるようでした。
土台は、少し厚手のチョコロールケーキになっていて、その上にミルクチョコリーム、周囲も色の違うチョコクリームが覆ってます。
「カルマクレアー」を使用したチョコのクリームは、中央に使われている方はやや甘味が強く、周囲の方は味の濃さが強めに出ていて、どの部分も違った味わいを楽しめるようになっていました。
パイはパリパリ感は無く、薄めなのにしっかりした歯ごたえがありました。
苺のクリームは、先ほどまでのムースよりも味、酸味が強く、とても爽やかな味になっていました。
強すぎるくらいの味を、パイが上手く抑えてバランスが取れていたと思います。
ミルクチョココーティングの中身は、上からスイートチョコ、アマンドショコラ、アーモンドペースト入りミルクチョコ、アーモンド、という構成になっています。
名前の示すとおりに、チョコよりもアーモンドの味が主体となっていました。
ミルクチョコレートの中に、ノワゼッティーヌとアーモンドペースト入りミルクチョコ、下層にスイートチョコ、という構成です。
中央に入っているノワゼッティーヌのコリっとした食感が強いので、小さいけれど重量感のあるチョコになっていました。
アーモンドペースト入りミルクチョコで、アマンドショコラを包んでいます。
アマンドショコラは、アーモンド一粒を薄くミルクチョコでコーティングしたものなので、ほとんどアーモンドそのままの味です。
純粋なチョコの部分がありませんので、非常にアーモンド風味が豊かになっています。
スイートチョコで、コニャック入りのガナッシュを包んでます。
アルコールらしさは感じず、強い香りだけが残っていました。
スイートチョコのコーティングの中に、アーモンドペースト入りミルクチョコと小さく砕かれたアーモンドが入ってました。
アーモンドは、食感は強めですが、味は甘めなクリームの方が主役でした。
使われているのは、「マンデルヌガー」と全く同じ材料なのですが、こちらは表面に粉糖がたっぷりまぶされてるので、甘味がかなり強くなってます。
プレーンなシフォンケーキに、「ミルフィーユ・オ・フレーズ」のクリームよりも酸味や味が弱めな、あっさりした苺クリームが載せられてました。
ホワイトチョコらしいミルクの風味もありますが、それよりもレアチーズのようなすっきりした酸味の方が強く、苺の風味も加わるので、とても爽やかな味でした。
口溶けの良い、滑らかな食感も好印象です。
ショーケースの様子を見る限り、今回登場していたものの中では、Aタイプのみで選択できる品の中ではいちばん個性的に思えました。
しんなりしたパイ生地の上に、クリームチーズを使ったカスタードとカボチャクリームが載っています。
クリームチーズのクリームは、やや酸味が強めで、かぼちゃクリームは醤油で煮たようなしょっぱい味で、一般的なカボチャ系クリームと随分様子が違ってました。
甘味がほとんどない、すっきりした酸味のあるレアチーズムースと、酸味寄りの苺ムースが組み合わされ、非常にさっぱりした味でした。
周囲を覆う生クリームも甘さがほとんどないので、中身の爽やかさを損なわず、全体をまろやかに仕上げてました。
ラム酒の風味がかなり強いしっとりした生地に、くるみ、チョコレートチップ、アーモンドが入ってました。
パリっとした軽快な食感で、甘めなパイ生地からは珈琲の風味とチョコの風味が同じくらいの強さで感じられました。
軟らかめなクリームチーズベースのケーキで、とろみと濃さが強めでした。
こちらはチーズに強めな塩味があり、その塩味の中でブルーベリーの甘酸っぱさが生きてました。
上側の生地はサクっと、下側の生地はもちっとしてました。
中身のカスタードクリームは粘り気が強く、食感通りの濃さ、甘味の強いものでした。
オーダー時に、焼き上げるかどうかの確認がありました。
焼かない場合は、そのままプリンとして楽しめます。
クリーム部分は良く冷え、甘味よりも卵黄の濃さが強いものでした。
キャラメリゼは非常に分厚く、バリっとした食感が強めで、苦味よりも甘味の方が目立っていました。
上から順にアーモンドペースト入りミルクチョコ、プラリネペースト入りスイートチョコ、ミルクチョコ、スイートチョコ、という構成になっています。
ガナッシュは中に入っていないので、どの部分の断面も同じです。
構成通り、ナッツ類とチョコの味が拮抗していました。
スイートチョコのコーティングの中に、洋梨のお酒入りのガナッシュが入っていました。
洋梨の強い甘味が主体となっていて、お酒らしさはほとんど感じませんでした。
★その他登場していた品 | |||||||
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デコレーションケーキ (カット分類で同じ名称の品があるものは省略) |
★くまのチョコモンブラン | ★こどもの日デコレーションケーキ | ★チョコモンブランロール | ★チョコ生クリームタイプデコレーションケーキ | |||
★生クリームタイプデコレーションケーキ | |||||||
お召し上がり限定ケーキ | (該当商品不明) | ||||||
チョコ | ★プペット | ||||||
バイキング用焼き菓子 | ★サブレ | ★マロン | ★ショコラリーフ | ★ショコラリーフ 紅茶 | |||
★ザッハー | |||||||
ロールケーキ | チーズロール | ショコラいちごロール | |||||
タルト | チョコレートタルト | メープルバナナタルト | |||||
チョコ系 | クラシックショコラ | マドング | カラメルショコラ | 生チョコ | |||
ショコラ | フレーズショコラ | ||||||
ショコラージュ | プレーン | ショコラ | いちご | 抹茶 | |||
コーヒー | |||||||
その他 | カマンベール | バニラシフォン | アイアシェッケ | フレーズ | |||
チョコモンブラン |
★フリードリンクなし (ワンドリンク付き・選択可能なメニューはこちら) |
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予約した11:00ぴったりに到着し、名前を告げると、まずケーキバイキングの値段体系に違いがある、という説明を受けました。
上記のドリンクメニューの写真にも記載されていますが、値段の安いAタイプ選択時は、ショーケース下段の品のみ、Bタイプの場合はカットケーキ全種、バイキング用焼き菓子、チョコレート、お召し上がり限定ケーキ、デコレーションケーキが選択可能になります。
後にショーケース内にあった「チョコモンブランパフ」という包装された品を選択しようとしたら、対象外、と言われましたので、厳密にはショーケース内全品が食べ放題、ということにはならないみたいです。
そのときに、「焼き菓子」はどれを選択できるのか尋ねると、ショーケースの上に小さな籠を示され、その中に入った数種類の焼き菓子のみが選択可能、と言われたので、どうも個包装されているものは、選択範囲が狭いようです。
席への案内後は、ドリンクの伺いがあり、それの提供時にお皿を渡され、終了時間が記載された紙がテーブル上の屑入れに貼り付けられました。
記載されていた時間は、丁度ドリンク提供から90分後の12:35となっていました。
お皿やフォークなどの交換はなく、最後まで同じものを使い通すことになりました。
注文は一回につき二個ずつで、チョコなどの非常に小さいものでもその個数に変化はありません。
また、初回のみ「シュークリーム」「チョコモンブラン」「フレーズ」「モンブラン」の4種の中から1個を必ず選ばなければならない、というルールがありました。
これは全てAタイプ分類の品で、別に一度しか注文できないわけではありません。
同じものを注文することも、この4種全てを食べることも可能ですので、ノルマ、ということになります。
今回、二階席に案内されたため、ショーケースまでの移動が面倒でしたが、ショーケースには常時2名ほどの店員さんが居たため、受け渡しは非常にスムーズで、最大でショーケース前で待たされた時間は45秒でした。
デザートの味は、「津和野栗のモンブランシフォン」や「いちごのババロア」など、やはりBタイプで選択できる品の方に満足感が高めなものが揃えられていましたが、Aタイプの方にも「苺とホワイトチョコのチーズケーキ」のように工夫が感じられる品もあり、全体的には普通からかなり美味しいレベルまでの品が混在している、という印象でした。
今回は12:30まで滞在しましたが、入店時に二個しかなかった「チョコレートタルト」は、12:00の段階で品切れしていて、名札も下げられていました。
種類が非常に多いので、これ以外にも見落としがあったかもしれませんが、少なくとも、この時間に限って言えば補充が気になる、ということは全くありませんでした。
席を見ると、13:00〜の予約、などの札も置かれていて、通常利用の方も多数居たため、ケーキバイキング利用者は10名程度だったように見えました。
この様子を見る限りでは、時間帯で区切っているのではなく、一日のケーキバイキング利用定員数を決め、それを超えた場合は予約を受け付けない、というようにしているものと思われます。
今回はBタイプ利用ですので、そちらでの判断ですが、種類数が非常に多いことや、補充状況も良好であること、制限時間も十分用意され、ショーケースでの受け渡しもスムーズであること、味も不満を感じる品は無く、全体で見れば高い水準でまとめられていることなどを踏まえれば、かなりお勧め度は高い場所だったと思いました。
Aタイプ分類の品だけでも、全種一度に食べるのは困難なくらいの種類数がありますので、初訪問の方は、まずAタイプで様子を見た方が良いかもしれません。
住所 | 〒005-0040 北海道札幌市南区藻岩下2-2-47 |
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電話番号 | 011-588-2121 |
開催日時 |
水木金 11:00〜19:00 |
予約 | ◎ |
値段 | Aタイプ:1260 Bタイプ:1680 |
制限時間 | 90分 (L.Oは終了10分前) |
待ち時間 | - |
その他 | ショーケースオーダー方式 固定開催日の他、不定期で休日の開催もあり |