ケーキハウス ナガサワ

　2011/4/23

発酵バターを使用したチョコのパイ生地、チョコスポンジ、カスタードクリームで構成されたミルフィーユです。
パイ生地は硬くサクサクした食感、スポンジは軟らかい食感を残していました。
バター風味とチョコ風味が豊かで、チョコ部分からは苦味や甘味はあまり感じず、風味が重視されていました。
見た目ではカスタードクリームの量は少ないのですが、パイ生地の間にたっぷりサンドされていて、全体の甘味を補っています。

2種のベリーの味が上手く融和し、酸味や甘味ではなく、深みのある味わいが生み出されていました。
変わった素材ではないのですが、個性が出ていて感心しました。

アーモンドパートを牛乳で溶かしたムースは、非常に甘く、アーモンド風味もしっかり残っていました。
ムースの口溶けはとても良いものの、重厚な甘味のおかげで、後味はかなり重たいケーキでした。

カスタードクリーム風味のムースが中層にたっぷり入った、ホールのフレジェでした。
クリームの部分が若干凍っていたのですが、意図してこうしていたそうです。
味が非常に濃いため、凍っていても味が薄まらず、とても濃厚な甘さ、味でした。

苦味がほとんどなく、ミルク味が強めなとてもマイルドなチョコクリームが主役のケーキです。
口溶けの良さとあっさりした味のおかげで、重たさを感じずに食べられました。

キャラメルを赤ワインで煮詰め、ルージュジュースを加えているそうです。
ルージュジュースは、トマトをベースにしたもののようですが、トマトらしい味は強くなく、キャラメル、赤ワインそれぞれの風味が全て同じくらいの割合で感じられるような味でした。

単なるオレンジシャーベットではなく、パッションフルーツジュースが加えられているため、酸味が非常に強く、オレンジの風味も際立っていました。

中層部分のパンナコッタが、超濃厚、という表現がぴったりなくらい、とにかくミルクの味がぎゅっと濃縮されていました。
苺のジャムの酸味が、その重たい味に変化をもたらし、同じ味一辺倒にならないような配慮もされていました。

土台がしっとりしたニューヨークチーズケーキ、上がとろとろのレアチーズケーキになっています。
どちらもやや甘味が強めですが、それ以上にクリームチーズなどチーズ自体の濃厚な味が、強く伝わって来ました。
単品ずつだと単調になりそうですが、二つを組み合わせることによって、それを上手く解消しています。
ただのチーズケーキになっていないあたりが、流石だと思いました。

キャラメルをマンゴーピューレで伸ばしているそうですが、甘いマンゴーピューレの味がほぼ全てで、キャラメルの風味はかなり弱く感じられる程度でした。

ものすごい酸味が強い、わずかに煮崩されたアメリカンチェリーそのままの味、という品でした。
甘さを全く感じないほどなので、今回シャーベットと並んで、口直しとなりました。

キャラメル風味が強い、ソテーされたりんごがたっぷり載ったパイでした。
りんごが普通のアップルパイに比べて、そのままに近い形で残っているので、食べ応えがありました。

バナナの焦がし風味とバター風味が非常に強く出ていました。
ふんわりしたフレンチトーストの卵の味に、このバナナの強い味が組み合わさり、個性的な味わいの品となっていました。
フレンチトーストが、ちゃんとしたデザートとして完成していることに感心します。

ムース、と書いてありますが、バタークリームのような食感で、味も甘いバタークリームをベースに、強めにローズ風味が付いているような感じでした。

ランバダピューレ、バナナ、ココナッツ、マンゴー、パッションを使用しているそうです。
白いので、ココナッツがベースのように見えますが、エキゾチック系の風味が中心となり、そこに強めな甘味が付いていました。
エキゾチック系の組み合わせだと、酸味でまとめることが多いので、珍しくて面白い味でした。

カスタードの味をベースに、オレンジ風味が付けられていて、甘味の中にオレンジの香りが漂うムースになっていました。

ほんのり甘い、ローズ風味のムースでした。
これはわりと普通だった気がします。 …これ、「ムース・オ・ローズ セリーヌ風」と名札が逆な気がしますが…。

一見ただのチョコムースですが、エキゾチック系の風味が強く漂ってきました。
チョコと南国フルーツ類の組み合わせは、ミスマッチなようで、意外と違和感がありませんでした。

シナモンやグローブ、桂皮などの各種スパイス風味が効いたチョコムースです。
ミルクチョコムースはあっさり味なので、スパイスの方が目立っているくらいでした。
上のパッションフルーツのクリーム部分は、ヒリヒリするほどの酸味があり、先ほどの「ニューヨーク マンハッタン・ライト・ムース」との違いが明確に出されていました。

品名	前回	今回
アイス
ライチとジャスミンティーのシャーベット	○	→シャーベット バレンシア カクテル ビーチボーイズ風
パイ・タルト
白桃のコンポート，ざくろ味のキャラメルがけ	○	→アメリカンチェリーパイ ピンク風
カレー風味のブリュレ　サフランタルト添え	○	→アメリカン アップルパイ アレサ・フランクリン風
ミルフィーユ ホイットニー風	×	○
その他デザート
タイ産ココナッツミルクのプティングムース	○	→ムース・ジャージー・ヴァイオレット リアン・ライムス風
マスカルポーネ入りトマトとラズベリーのムース	○	→ブルーベリー＆ストロベリーのムース ミナージュ風
オレンジとパッションのムース シナモン風味	○	→ムース・マンゴーキャラメル ブリットニー風
シャルロット・ライチ・フランボアーズ＆ローズ	○	→ムース・オ・セリカ カイリー・ミノーグ風
カボチャと栗のスフレ，栗のスプーマ仕立て	○	×
レモン風味のピーナッツバターパウンドケーキ	○	→ハワイアン・フレンチ・トースト バナナラマ風
プラザ・ディナーショームース	○	→ガトー・フレーズ　レディー・ガガ風
コーヒーとアールグレイのブレンドムース シナモン風味	○	→”ジャスト＆ドリーム”スパイシー・チョコレートムース ネリー風
パッションフルーツムース　枝豆とケッパー添え	○	→ムース・カルフォルア・オレンジ・ガールズ ケイティ・ペリー風
モンブラン ナガサワ風	○	○
牛乳とジャガイモのスープ　フルーツ入り	○	→カクテル・フルーツ・ポンチ・ルージュ　リアーナ風
牛乳と根セロリのパンナコッタ	○	→カリフォルニア・アーモンド・ムース 杏仁豆腐仕立て ケシャ風
フロリアン・ローズ	○	→ムース・オ・ローズ セリーヌ風
天津甘栗のシャルロット・マロン	○	×
マンダリンオレンジのムース，イタリア産トマト入り	○	→ムース・トロピカル　タイオ・クルーズ風
カカオ豆のトリュフ仕立て，ピンクペッパーチョコムース	○	→ニューヨーク マンハッタン・ライト・ムース ケリー風
白ワインのシーブースト　オレンジ風味	○	→ムース・オ・ランバダ
ニューヨーク・ベーク・ド チーズケーキ＆レヤーチーズケーキ マドンナ＆シンディ風	×	○
軽食風ケーキ
お米のクリーム煮込みプティング野菜添え	○	×
ホウレン草のバターソテー添えアーモンドタルト	○	×

前回よりさらに値段が上がり、2000円になってしまいました。
それ以外のシステムには変更がありません。
今回は1名客が多かったため、全体的にデザートの減りは遅く、人気のモンブランも開始30分以上は残っていました。
軽食のような味のケーキが無くなり、今までに比べると普通な感じのデザートが多くなっていますが、そうした中にもお店の個性が感じられる品が多く、相変わらずの質の高さには満足でした。


今回のお土産はこんな感じでした。
右下のは、店売り品だったんでしょうか…バイキングに出ていないケーキで、ふんわりしたアーモンド生地に、カスタードクリームが含まれていました。

	住所	〒598-0071 大阪府泉佐野市鶴原1196-6
	電話番号	072-462-4813
	Fax	072-462-4813
	開催日時	不定期 13:00〜 15:00〜
	予約	★
	値段	2000
	制限時間	-
	待ち時間	-
	その他	オーダーサーブ形式 お土産あり

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